久しぶりに日常の話題で記事を書きます.
(コロナ影響下でいつになったら許可が降りるか不透明ですが),近いうちにアメリカ出張を控えていて,前回の出張のときに申請したESTAの有効期限が切れていたため,改めてESTAの申請を行いました.
そのとき申請に利用してしまったのが,ESTA CENTERという以下のサイト
誤ってアクセスする人が出ないようURLは貼りません.
タイトルにもあるようにれっきとしたESTA申請の代行業者です.
私は過去にも何度かアメリカに訪れる機会があり,ESTAの申請は今回で4回目ですが,代行業者の存在自体,初めて知りました.というか騙されていたことにもしばらく気づかず,クレジットカードの請求額を見て,最初はESTAが値上がりしたのかと思ったぐらいです.(まさかコロナの影響で値上がり!?とか完全にボケていました)
そして,"ESTA 値上がり"で検索して初めて,悪質な代行業者が横行していること,また私のように騙された人がたくさんいるという事実を知りました.
しかしこれに気づいたのが出勤前だったため,とりあえずそのまま出社し,朝一で上司にESTAの申請を誤ったかもしれませんと報告.どんなサイトから申請したんだよ?と前のめりになる上司にサイトを見せると,「お前,このサイトのドメイン見てみ?.comだろ?ESTAの申請サイトは.govに決まってるだろ?」と衝撃的なツッコミを食らいました.
そのあと,上司に言われるまま公式サイトにアクセスして申請番号を入力し,高額な手数料を取られたものの,申請自体は間違いなく完了し承認されていたことを確認し,出張に関しては事なきを得ました.
しかし前述の通り,私がESTAを申請したのは今回で4回目.毎回自分で申請していたし,手数料が14ドルしかかからないことも当然知っていた.それでも今回,悪質な代行業者に引っかかってしまった理由を敢えて挙げるならば,
・ESTAで検索すると,トップに出てくるサイトが公式サイトではないという代行業者のSEO対策のテクニックの高さ
・二年という,人が申請サイトを忘れるには十分な期間
・申請確認画面に表示される小さな小さな請求額の文字
・そして,ESTAなんてネットから簡単に申請するだけという自分の慢心
だと自己分析する.もちろんこんな理由をツラツラと挙げて,だから騙されても仕方ないとか言い訳をするつもりはない.騙される方が悪いのはネットの常識だが,それでも今後,私のように騙される人が1人でも減るよう,上記のことに気をつけてほしいという思いを込めて挙げてみた.
さて,出張については,問題ないことがわかったため,あとは不当に奪われた高額な手数料を取り返すだけだ.仕事から帰宅して,早速問題のサイトにアクセス.まずはキャンセルポリシーに関して確認した.
キャンセルについて
お客様からお預かりした情報を基にDHS(アメリカ合衆国国土安全保障省)システム上でESTA(エスタ)申請の登録を開始する以前にキャンセル希望のご連絡を頂いた場合は、決済手数料300円のみお客様にご負担いただき、差額の代金をご返金させていただきます。
また、申請の登録を行い当該システムに申請状況が反映された後はキャンセル及びご返金をお受けできません。申請状況が認証保留中の場合も同様となります。ESTA(エスタ)認証システムの仕様上、認証申請後に申請及び認証そのものを取り消す事はできません。
どうやら申請が始まってしまったあとはキャンセルできないようだ.と言っても即日で申請され,許可されるようなESTAにおいて,このポリシーはキャンセルなんてさせる気ないと言っているようなものだ.
しかし,ここで諦めてはいけないと思い,問い合わせフォームからカテゴリーとして「その他」を選択して自由記述で問い合わせを敢行した.
お世話になっております.
本日は先日実施した申請に関して,問い合わせさせていただきたく,ご連絡致しました.
キャンセルを依頼しようと思いましたが,すでにESTAが承認されてしまいキャンセルは不可とのことでしたが,代行業者とは気づかず,本サイトより申し込んでしまった結果であり,本来代行サービスを利用する意思は全くありませんでした.
また,申請時に手数料を含めた金額の表示がなかった(もしくはあったのかもしれませんが,気づかないほど小さく表示されていた)ため,大変気づきにくいものだったと思います.実際,クレジットカードの請求額を確認するまで私は気づくことができませんでした.
非常にわかりにくい案内であったことから,代行の手数料の返金を依頼したいのですが,ご対応いただけますでしょうか?
自分で間違えたのにずいぶんと手前勝手な文章を送りつけたが,一応私の怒りが籠もっていると理解してほしい.
そして,フォーム送信からわずか二分後,返信が送られてきた.(恐らく自動送信だ)
念の為,内用は伏せるが,要するに返金には応じられないという内容.
ネットで返金してもらえたという情報があったこともあり,キャンセに応じてもらえないことに応じられない!←と強気に返信した.
早速のご連絡ありがとうございます.
ご提示頂いたURLには確かに代行業者の旨,また金額等表示されておりますが,
私が申請した画面では金額は表示されていなかったか非常に小さい文字であったと思います.
はっきり申し上げて,私のように誤ってサービスを利用してしまう人を狙った詐欺まがいのサービスに近いと感じます.
非常に不快な気分です.
そのため手数料の返金を強く希望いたします.
もはや文章に論理的な部分などないが,正直一回目の返信で返金してもらえる希望を失っていたので最悪返信されなくても良いぐらいの気持ちで送りつけた.すると,またもや二分後に返信が返ってきた.
この度の代行サービスについてのご説明やお代金につきましては
申請ページお客様同意事項欄や決済ページ等にも記載させて頂いておりましたが、
お客様にて承知の認識が無かったとの事、申し訳ございませんでした。
お間違いで申請されたとの事ですので、代行サービス料についてご返金をさせて頂きます。
ESTA認証の仕様上、手続き完了後に認証情報そのものを取り消す事が出来ない為、
申請料$14 + 決済手数料 = 1700円をお客様にご負担頂き、
残りの6220円をご返金させて頂けますと幸甚でございます。
な,なんだこのあっさり感は.キャンセルポリシーを確認していた時間も含めて,30分もかからずに返金してもらえた.こんな悪質なサイト構えておいてこの程度なのか?と逆に疑いたくなるほど簡単だった.しかも,1700円しかかからないということは,いまのレートで考えれば,プラス200円程度の出費で済んだ計算になる.
良かったよかったと安心したのもつかの間,つまり,これはこういうビジネスなのだと気づいた.
私のように代行だと気づき,なおかつクレームを二度もつけてくるような粘着質のやつとは戦うことを放棄し,泣き寝入りorクレジットの請求を確認しない人から金を巻き上げる商売だ.と.
そう考えると,世の中の多くの人がこのサイトに騙されて,泣き寝入りしているのだと思い,今日のことをブログに残して,1人でも多くの被害者を救済しようと心に決めた.
とにかく,本日の教訓だ.
ESTAの申請は代行業者を使わず,公式サイトからきちんと申請しよう.
万が一,代行業者を使用してしまっても,返金してもらえるまで諦めずに戦おう.
以上
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