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2020年2月2日日曜日

【Debian】Minimal インストールからデスクトップ環境構築まで

Linuxを触り始めた頃からUbuntu一筋だったが,2015年に購入した第四世代Core-i5搭載のデスクトップPCでは,最新版(19.10)のUbuntuを動かすにはスペック不足感が否めなかったため,不要なパッケージはすべて排除すべく,Debian最小構成(Minimalインストール)からの環境を構築した.

Debian(10.2.0)のMinimalインストールの方法は特に難しくはないので,詳細は省くが,言語設定は日本語,rootのパスワードは設定せずにsudoを使用,マルチブート環境なのでパーティションは手動で設定し,最後のソフトウェアの選択は全てチェックを外し(←最小構成)インストールした.以下にインストール直後からの設定を記述する.

まずは,インストールするパッケージを以下に示す.必要になったら適宜,インストールすることにすれば,最低限必要なものはこれぐらいだと思われる.
  • xorg・・・X Windows System.
  • fluxbox・・・BlackBoxから派生した軽量なWindow Manager.
  • vim・・・みんな大好きVimエディタ.
  • tmux・・・仮想端末.キー操作だけで画面分割できるので大変便利.
  • guake・・・F12キーで簡単に表示/非表示を切り替えられる優秀なターミナル.
  • compton・・・コンポジットマネージャー.guakeの半透明化に必要.
  • alsa-utils・・・サウンド関係(デバイスと音量)の設定に使用.
  • fcitx-mozc・・・IME.Mozcと直接入力(半角英数字)を切り替えるのに使用.
  • vifm・・・vimライクなファイラー.
  • firefox-esr・・・ブラウザ.
  • blueman・・・Bluetoothマネージャー.アプレットをFluxboxのタスクバーに表示するために使用.
  • network-manager-gnome・・・ネットワークマネージャー.アプレットをFluxboxのタスクバーに(ry.
  • libnss-ldapd・・・LDAP認証を通すためのNSS(Name Service Switch)のライブラリ.LDAPサーバ立ててなければ不要.

【2020.2.13 追記】
Debian最小構成では,NetworkManagerがデバイスを認識しなかったため,NetworkManagerのインストールは実施しないことにした./etc/network/interfacesを弄れば設定はすぐに変えられるし.また,Bluetoothで接続するものが何もなかったため,bluemanのインストールもやめた.

インストールが完了したら,Xを起動する前に.xinitrcファイルを作成する.
最低限,fluxboxとだけ記述しておけばXを起動できるが,ここでは以下の通り記述する.
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
guake &
compton &
fcitx &
blueman-applet &
nm-applet &
dropbox start -i &
fluxbox
なお,Dropboxはまだインストールしていないが,今後のために記述しておく.

.xinitrcファイルを作成したら,startxコマンドでXを起動する.上記の通り,ディスプレイマネージャーはインストールしないので,今後もCUIでログインし,その後,startxコマンドでXを起動する流れになる.
$ startx

問題なくXが起動したら,fluxboxのショートカットキーを設定する.
.fluxbox/keys(以下を追記)
---
Mod1 F2 :Exec fbrun   # Alt + F2 で,コマンド入力用のウィンドウを表示
Mod4 f :Exec firefox  # Windowsキー + f で,firefoxを起動

このあとDropboxのインストーラーをネットからダウンロードして,インストールすれば,環境構築は完了.

この構成にしてから,PCの起動が爆速になり,ソフトを多重起動してももたつくことが無くなった.
あと数年はこのPCで戦えそうだ!

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