Debian(10.2.0)のMinimalインストールの方法は特に難しくはないので,詳細は省くが,言語設定は日本語,rootのパスワードは設定せずにsudoを使用,マルチブート環境なのでパーティションは手動で設定し,最後のソフトウェアの選択は全てチェックを外し(←最小構成)インストールした.以下にインストール直後からの設定を記述する.
まずは,インストールするパッケージを以下に示す.必要になったら適宜,インストールすることにすれば,最低限必要なものはこれぐらいだと思われる.
- xorg・・・X Windows System.
- fluxbox・・・BlackBoxから派生した軽量なWindow Manager.
- vim・・・みんな大好きVimエディタ.
- tmux・・・仮想端末.キー操作だけで画面分割できるので大変便利.
- guake・・・F12キーで簡単に表示/非表示を切り替えられる優秀なターミナル.
- compton・・・コンポジットマネージャー.guakeの半透明化に必要.
- alsa-utils・・・サウンド関係(デバイスと音量)の設定に使用.
- fcitx-mozc・・・IME.Mozcと直接入力(半角英数字)を切り替えるのに使用.
- vifm・・・vimライクなファイラー.
- firefox-esr・・・ブラウザ.
blueman・・・Bluetoothマネージャー.アプレットをFluxboxのタスクバーに表示するために使用.network-manager-gnome・・・ネットワークマネージャー.アプレットをFluxboxのタスクバーに(ry.- libnss-ldapd・・・LDAP認証を通すためのNSS(Name Service Switch)のライブラリ.LDAPサーバ立ててなければ不要.
【2020.2.13 追記】
Debian最小構成では,NetworkManagerがデバイスを認識しなかったため,NetworkManagerのインストールは実施しないことにした./etc/network/interfacesを弄れば設定はすぐに変えられるし.また,Bluetoothで接続するものが何もなかったため,bluemanのインストールもやめた.
インストールが完了したら,Xを起動する前に.xinitrcファイルを作成する.
最低限,fluxboxとだけ記述しておけばXを起動できるが,ここでは以下の通り記述する.
export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx guake & compton & fcitx &なお,Dropboxはまだインストールしていないが,今後のために記述しておく.blueman-applet &nm-applet &dropbox start -i & fluxbox
.xinitrcファイルを作成したら,startxコマンドでXを起動する.上記の通り,ディスプレイマネージャーはインストールしないので,今後もCUIでログインし,その後,startxコマンドでXを起動する流れになる.
$ startx
問題なくXが起動したら,fluxboxのショートカットキーを設定する.
.fluxbox/keys(以下を追記) --- Mod1 F2 :Exec fbrun # Alt + F2 で,コマンド入力用のウィンドウを表示 Mod4 f :Exec firefox # Windowsキー + f で,firefoxを起動
このあとDropboxのインストーラーをネットからダウンロードして,インストールすれば,環境構築は完了.
この構成にしてから,PCの起動が爆速になり,ソフトを多重起動してももたつくことが無くなった.
あと数年はこのPCで戦えそうだ!
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