はじめに必要なパッケージをインストールする.
$ sudo apt install bluetooth
インストールが完了したら,bluetoothctl ツールを起動する.
$ bluetoothctl
bluetoothctl ツールが起動すると,専用のプロンプトに遷移するため,以降はツール内のコマンドを使用して接続していく.
接続可能なデバイスを表示する.
# devices(私の環境では初期状態ではデバイスは一つも表示されなかった)
接続したいデバイスが表示されなかった場合はスキャンしてデバイスを探し出す.
# scan on Discovery started [CHG] Controller 00:1B:DC:F8:C4:A9 Discovering: yes [NEW] Device 5D:52:96:XX:XX:XX 5D-52-96-XX-XX-XX [NEW] Device 68:27:F9:XX:XX:XX 68-27-F9-XX-XX-XX [CHG] Device 68:27:F9:XX:XX:XX RSSI: -72 [CHG] Device 68:27:F9:XX:XX:XX RSSI: -82 [CHG] Device 5D:52:96:XX:XX:XX RSSI: -88 [CHG] Device 5D:52:96:XX:XX:XX RSSI: -80 [CHG] Device 68:27:F9:XX:XX:XX RSSI: -73(セキュリティの観点から,上位3オクテットのOUI<Organizationally Unique Identifier>以外はXXで表示する.)
いったん scan on 状態になると,随時スキャン結果が返ってくるので,希望のデバイスが見つかったあとは,スキャンをオフにする.
# scan off
接続可能なデバイスを表示すると,今回はスキャンされたデバイスが表示される(はず).私の環境では,Happy Hacking Keyboard と Kensington のエキスパートトラックボールが表示されている.
# devices Device EE:C8:77:XX:XX:XX Expert Wireless TB Device F0:A4:62:XX:XX:XX HHKB-Hybrid_1
デバイスをペアリングする.
# pair F0:A4:62:XX:XX:XX
デバイスによっては信頼済みリストに登録する必要がある.
# trust F0:A4:62:XX:XX:XX
ペアリング,信頼済みリスト登録が完了したら接続する.
# connect F0:A4:62:XX:XX:XX
問題なくデバイスが使用可能になったら,exit する.複数端末を接続する場合は,二台目以降もペアリングから接続までを実施してから exit する.
# exit
次にOS起動時に自動的にBluetooth機器が接続されるよう設定する.まず,bluetoothサービスが自動起動する設定になっているか確認する.
$ systemctl is-enabled bluetooth enabled または disabled と出力される
前のコマンドで enabled と表示された場合は,すでに自動起動するようになっているため,以下の手順は省略できるが,disabled と出力された場合は,自動起動するように設定を変更する.
$ sudo systemctl enable bluetooth Synchronizing state of bluetooth.service with SysV service script with /lib/systemd/systemd-sysv-install. Executing: /lib/systemd/systemd-sysv-install enable bluetooth Created symlink /etc/systemd/system/dbus-org.bluez.service → /lib/systemd/system/bluetooth.service. Created symlink /etc/systemd/system/bluetooth.target.wants/bluetooth.service → /lib/systemd/system/bluetooth.service.(出力内容は,ディストリビューションやバージョンによって若干異なるかもしれないが,エラーが出ない限り問題ない)
ここまで設定が完了すれば,次回以降は起動時にBluetooth機器が自動で接続される.
なお,今回のようにHHKBやトラックボールなどインターフェース機器を接続する場合は,接続前に操作するために予備のキーボードやマウスを使用するか,ssh越しで設定すると良い.
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