つい5日ほど前,Raspberry Pi で NFS サーバーを実装した.そのときはたまたま余っていたポータブル HDD を使用したため,電力供給源は当然 USB バスパワー.そのせいかは分からないが Raspberry Pi が頻繁に落ちるようになった...サーバーなのに安定性ゼロ!
そこで,どうせなら大容量の据置型外付けHDDを買うかってことで,アイ・オー・データの3.0TBの外付けHDDを購入した.
I-O DATA USB 3.0/2.0接続【家電対応】外付ハードディスク 3.0TB HDC-LA3.0
それが本日届いたため,早速 fdisk コマンドと mkfs コマンドでサクッとフォーマットを試みた.しかし,以下のようなエラーメッセージが表示され,敢え無く失敗.
警告: GPT (GUID パーティションテーブル) が '/dev/sdc' に検出されました! この fdisk ユーティリティは GPT をサポートしません。GNU Parted を使ってください。
GPT・・・!?
なんぞそれ.
そこで調べてみると,
GPT は MBR(マスターブートレコード)に代わるもので,MBR では 2.0TB を超える大容量のディスクを扱うことができないため,新しく設けられたパーティション管理の方法だとか.FAT32 では 4GB を超えるファイルが扱えないとかと同じような制約ってことですかね.多分.
MBR と言えば,grub rescue とか色々と飛び火しそうな話題ですが,今回は割愛.とにかく fdisk コマンドでは GPT をサポートしてないので代替手段が必要だが,答えはすでに上に書かれていて,GNU Parted もとい parted コマンドでフォーマット及びパーティション作成を行なう.
まずは,parted コマンドで該当するディスクを指定する.
$ sudo parted /dev/sdc |
その後は help コマンドを使用すれば,各コマンドの使い方がわかる.
今回は mklebal コマンドで,新しいgptパーティションテーブルを作成し,
(parted) mklabel 新しいディスクラベル? gpt 警告: いま存在している /dev/sdc のディスクラベルは破壊され、このディスクの全デー タが失われます。続行しますか? はい(Y)/Yes/いいえ(N)/No? yes |
mkpart コマンドで,パーティションを切る.
(parted) mkpart パーティションの名前? []? ファイルシステムの種類? [ext2]? 開始? 0% 終了? 100% |
パーテションの名前とファイルシステムの種類は指定せずにデフォルトのままで構わない.
【追記】
この記事をひと通り作成してから,fdisk コマンドによく似た gdisk コマンドがあることがわかった.gdisk コマンドでは gpt をサポートしているので,fdisk に慣れている人は gdisk コマンド + mkfs コマンドの合わせ技でも良いようだ.